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南ドイツ、中部ヨーロッパのビール巡りに御案内します

ピアノハウス ハントケルナー

電話でのお問い合わせはTEL.042-563-8967

〒208-0013 東京都武蔵村山市大南3-134-15

出合と風景ビールの旅 / 南ドイツ・中部ヨーロッパ


南部ドイツはホップ生産が国内一位。地ビール生産者がひときわ多いバイエルンは、個性的なビールも存在します。外国人の管理人がビールガイドとはおこがましいのですが、ビール好きな方の参考になれば幸いです。

南ドイツと欧州中部の地ビールを巡る呑み助旅ビーアライゼを始めましょう!



ドイツワイン中心のお話はこちらから 
サムライ・クラヴィーアバウアー・ワインの旅




南ドイツ、アルザス(仏)、チェコ、オーストリア


◎ 南ドイツBaden-Württemberg州
州都はシュトゥットガルト。国際列車も発着する中央駅は、行き止り式から効率良い通過式に変える為、大きな穴を掘って何年も前から改修中、囲われた臨時通路が渡されています。完成は未だ未だ先、将来はどんな駅になるのか楽しみですが、スムーズな乗換が出来なくなるのは困りますね。
この地方はワイン生産も盛ん、駅からも斜面のワイン畑が見えます。地域で飲み干してしまうという程消費も多く、一方中堅ビール醸造所やマイクロブルワリーもあります。



Brauhaus Schönbuch Stuttgart

中央駅の出口迄は、工事現場を抜けて徒歩15分程度。『Bolzstraße 10』にテラス席200、店内320席の客席が用意されています。
ビールはピルスナー等の下面醗酵が3種、上面発酵無濾過のヴァイツエンが1種。グラスは0.3Lと0.5L。地元シュヴァーベン料理も提供。御得なランチタイムは17時迄(祝日以外)、おつまみを採ってビールだけという方もいます。
他に2店舗、ベーブリンゲンでは醸造所もあり、カルフは店舗のみ。シュトゥットガルトの店舗は明るく都会的で、洗練されています。





Badische Stattsbrauerei Rothaus シュヴァルツバルトの森


この地方はワイン生産も盛んな地域。ボーデン湖周辺は温暖で、バーデンワインはドイツ第3の生産地です。ドイツ人には人気のあるボーデン湖ですが、アクセスの関係か日本人観光客はそれ程多くないようです。

そんな地域で愛される地ビールとは、シュヴァルツバルトから湧き出る豊かな水で仕込まれる中規模の醸造所、州立のロートハウス。





フュルシュテンベルク Fürsteinberg/Donaueschingen 
1283年創業 ドナウ河源流のビール


ドナウエッシンゲンは、ドウナウ河源流の一つとされる泉がある町として知られています。ドナウ源流については諸説あり、ここではそれには触れず、この地の領主フュルシュテンベルクを名乗る旧王室醸造のビールを紹介します。源流説はともかく、シュヴァルツバルトの恵みで清涼な水がある事は、ビール生産に欠かせない条件です。
   
古くはモーツァルトやリスト等もフュルシュテンベルク公の館で音楽界を開いたそうですから、此処のビールをさぞかし堪能したことでしょう。

彼らは相当な呑み助だったという事らしいので、王族の醸造所からどの位提供されたのか興味深い所です。

彼らの時代は上面発酵のエールビールでしたが、1895年にピルスナーの良いものが出来上がり、販売を始めたそうです。

旅行中は野菜が不足気味、食事といえるかどうか微妙ですが、この日は野菜の盛り付けに、燻製のサーモンと鱒が乗ったテラーを注文。赤スグリも添えられていました。飲み物はフュルシュテンベルクのピルスナー。

水が良いせいか清涼感があって苦味はマイルド、淡い濁りがあり、これが大公の醸造所フュルシュテンベルク・ピルスナーの伝統的レシピによるものかどうかは、想像するのみです。個人的には日本食にも合いそうな気がしました。




Brauhaus Joh.Albrecht/Konstanz

フュルシュテンベルクに対して、此方はレストラン併設の自家製ビールを提供する小規模新興ブルワリー。

運営本部は南ドイツ、コンシュタンツ駅から徒歩圏13分位。中北部にも同名の飲食店がありますが、縁がなくて訪問したことはありません。それらが直営かフランチャイズなのかも知りません。

ともあれ,此方は新鮮な自家製ビールを味わえるレストランなので、客足はまずまず。大きめの仕込みタンクは存在感あり。



ビールの提供は4種。メッシング。クプファー、ヴァィツェン。別枠でクラフトと表記されています。
初めのメッシングはミュンヘン地方で飲まれるへレスビール、クプファーはドゥンケルビールの事です。

クラフトのみ0.3L (約390円) 他は0.3L/0.5L(約530円)で提供されます。

先ずは、特別な味わいと書かれているクラフトビールを注文。醸造セオリーについては理解できないものの、ホップのブレンドと仕込工程が特別だという但し書きがあり、140円程高め。限定的に提供されているのかもしれません。

ご覧の通りかなり濁りのある無濾過ビール。泡立ちは中庸。確かにホップが利いて、且つアロマ豊か。
二杯目ヴァイツェンは、小麦比率の為かクラフトより泡たちが良い。ローストが似ているのか同じ様な色合です。味わいと香りはヴァィツェンのそれ。

    
食事は南ドイツ・シュヴァーベンの郷土料理マウルタッシェ。具を小麦粉生地に包んで焼いたドイツ版の餃子ともいえる料理、スープにも入れられたりもします。
こちらの料理では、焼くというアレンジがされていて、沢山の野菜に添えられ、カット済みで提供されます。




Bürgerstuben Kellerbier/Konstanz

ボーデン湖西岸に隣接したコンシュタンツ駅は、すぐ南がスイス国境なので、スイス国鉄(SBB)とドイツ国鉄(DB)が相互乗り入れをしています。
各所に寄港しながらオーストリアのブレゲンツ迄3時間半、こんな船旅もドイツ旅行数回目なら、お楽しみとしては一興でしょう。


時間に余裕もないし、前述のブラウハウスを探すのも一寸大変そうという方には、ボーデン湖と逆の街よりの構内に、ビュルガーシュトゥーベンというレストランがあります。

構内のレストランでは期待できないんじゃ・・と思いがちですが、此方ではへレスやケラーの自家製生ビールを提供しています。列車の時刻を確認し、一寸一杯も可能です。
ビールリストの先頭にケラービールの記載があります。その内容は、0.3/0.5/1Lとなっています。

多様なビールの中で、ケラービールはあまり出会わない種類のビール。ツヴィケルとかツヴィックルとも呼ばれます。

此処のケラービールは泡がキメ細かく、炭酸は少なめでです。ブュルガーシュトゥーベンのケラービールの色合いは、フランケンのドゥンケルに近く、やや薄くオレンジがかっています。0.3Lで€2.90
コンシュタンツ駅下車の予定があれば、このケラービールを味わってみては如何でしょう。

料理はボーデン湖産ウグイの焼き物を頼みました。日本のウグイは鮎程度の大きさですが、ボーデン湖のウグイは大変おおきく鮭の半身位、ヴォリュームがありました。




◎ 南ドイツBayern(バイエルン)州アルゴイ地方

アルゴイアー・ブラウハウス、ビュブレ

アルゴイ地方はバエルンの南西部で風光明媚のうえ、ホップや大麦の産地。おまけに水も豊かとくれば良いビールが期待できます。

バイエルン南西地方のアルゴイアー・ブラウハウスは古いスタイルのスウィングトップです。元は別会社でしたが、昨今の事情でアルテンミュンスターはアルゴイアー・ブラウハウスで生産されています。

レシピに違いがあるので、味わいも異なります。共通な点は、やや濁り加減のビールでビュブレの方が色は澄んでいます。
ピルスよりコクがあって、甘みもあります。南バエルンといえばへレス・ビール。お試しあれ!



◎ フランス・アルザス地方

メテオ(Meteor)1640年創業

フランスはワイン消費が多い国です。アルザス地方に限ると話は別、現在はフランス領ですが、ライン川の西部という地理的な関係で、ある時期はドイツ領、そしてフランス領と何度か移り変わった歴史があります。
ビールも南ドイツ食文化の影響を感じる物Blanche(小麦ビール)等があり、ワインもドイツ在来種リースリングがアルザスワインの主要品種の一つである点も面白いと思います。フランス全体のビール生産もアルザス産が大半であるとの話です。

アルザスの地ビールというと、管理人は1640年創業のメテオをあげたいと思います。ピルスは標準的な味わい。ブランシェは上面発酵の小麦ビールで、ローストが優しいのか南ドイツの物より色白。レモンの輪切を入れカクテル風にいただくのもアルザス風の一スタイル。こんないただき方も洒落ています。
当地の郷土料理ミートボールは粗挽のミニハンバーグ風で、中々美味しいものです。


中心都市ストラスブールの玄関口中央駅は、TGVも発着する東フランス交通の要、ライン川にはフランス最大の河川港もあります。

◎ ピルスナービールの故郷チェコ


プルゼニュ(独名Pilzen)市。ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)

ビールの種類は醸造方法で大別すると、上面発酵・下面発酵、少数派の自然発酵だそうです。現代の主流は下面発酵のピルスナー系ビール。
ボヘミア地方はホップの産地、此処の軟水と結ばれ1842年に出来たのがピルスナービール。歴史的には新参。

その当時、この町のビール品質はおもわしくなく、バイエルン醸造家のヨーゼフ・グロルを迎い入れ、冷涼な地方に適した下面発酵ビールが成功した事から有名になったそうです。

ではプルゼニュで著名な銘柄はと尋ねると『そりゃぁウルケル、ピルスナー・ウルケル。』との推薦です。

泡立ち良く、苦みの利いた味わい。軟水仕込みの為か、しつこさはなく感じました。ピルスナー・ウルケルは外国の大手ビール会社傘下となっているので、ポーランドやロシアでも作られているという事です。







オーストリア


◎ Östreich(オーストリア)

ゲッサー(Gösser Märzen & vom Fass )

オーストリアで最も愛飲されているというゲッサービール。地ビールとも言えますが、全国区のビール会社。シュイヤーマルク州のグラーツからムール川60㎞程上流の町レオーベンが本拠地。
ゲッサーをはじめオーストリアの量産ビールは、安定した生産の為にブラウ・ウニオンの一員。地元の麦を使う等の各社独自性は保たれつつも、2003年からは進出してきたオランダの巨人ハイネケンのグループ傘下となっています。

下面発酵ホッピー香のビールは、ゲッサー出荷量の7割だそうです。濃い色の多いメルツェンでも、ゲッサーは淡い黄色です。
瓶ビールとは別に、ちょっとしたレストランでは生ビール(vom Fass)も用意されています。

グラーツはオーストリア第二の都市というものの、小規模な町。観光の目玉はムール川の対岸、丘の上(Schlossberg)に立つ時計台。そこから見下ろせる市内はイタリア風で、通りにゲッサー直営レストランがあります。

ゲッサー・ナトゥーァ・ラドラー(Gösser Natur Radler)

ゲッサー・ラドラーは、アルコール2%。ビール40%にレモンジュースが60%の比率。レシピは、ブルワリー毎に異なります。ラドラーは当初サイクリストの為に造られたビール飲料と聞いた事が有ります。ドイツ語圏ではポピュラーで、低アルコールビールのジャンル。

売店で購入、滞在先ホテルの冷蔵庫に入れておきました。飲食店でいただくよりはエコノミー。飲み味すっきりで、ビールテイストのアルコール飲料。ビールはちょっと苦手という方も、試してみては如何でしょう。



マルクトブラウエライ/リンツァー・ビーアマヌファクトゥア
(Marktbrauerei/Linzer Biermanufaktur)

オーストリアの中では比較的大きな街リンツ。ドナウの対岸にあるリンツ城址はゆったりと行き交う船舶が眺められ、往時の繁栄を想像させてくれます。現在は歴史博物館としての役目を果たしています。

マルクトブラウエライはリンツ駅から1.6km程離れ、小さな店舗が並ぶ公園(マルクトプラッツ)の一画にあるビールスタンド(現在、コロナ終息迄閉店の模様)。
シンプルな店舗に反して質の高い自家製ビールを提供、時機によって生ビールの種類は変わる様です。





ムーラウアー・メルツェン(Murauer Märzen)

レオーベンからムール川を90㎞上流に向かうと、山間に少し開けたムーラウという小さな町があります。ここにあるのが1495年からの歴史を刻む Brauerei Murau。

『ムーラウアーはいけるぞと』と知人から教えてもらった地ビールです。

ビールをはじめとする総合ドリンクメーカーで、2011年から小麦ビールもリリース。

未だヴァイスビールは未体験、生産の9割を占めるというメルツェンを紹介。

山間の水から仕込まれる為か清涼感あり、焙煎の関係か麦の違いか、ゲッサー・メルツェンよりやや濃い色で、味わいは好ましく感じます。
グラーツの街を流れるドナウ支流ムール川は、オーストリアの屋根という東アルプスのホーエ・タウエルン山脈が源。オーストリア最高峰グロース・グルックナー(3798m)はこの山脈にあり、広大な国立公園にもなっています。





Kaiser カイザー

オーストリア・アルプスのヒュッテでは、結構リーズナブルに飲食が出来ます。街ではゲッサーと共にポピュラーなカイザービール(ピルス)も、難所を過ぎたヒュッテでいただくと、水分の抜けた体には良く染み込みます。
今まで飲んだカイザーでは、ロケーションが良いせいか一番おいしく感じました。カイザーは1447年創業で嘗てはオーストリア皇帝御用達銘柄。現在はBrau Union Österreich傘下。



Edelweiss-Weizen エーデルヴァイス・ヴァィツェン)

ホフ・ブロイといえば、ザルツブルク近郊カルテンハウゼンの歴史ある醸造所。ラベルを見るとブラウ・ユニオン・リンツとなっています。その辺の細かい事情は判りませんが、いずれにしてもオーストリア・アルプスの水で仕込まれた銘柄エーデルヴァイスは、人気ビールの一つという事です。ドイツ市場の影響をうけ、1986年頃からヴァイツェンが販売されたと聞きました。

思いっきり汗をかいた後の帰路、ヒュッテで休憩。普段ですと500mlの瓶をビール単体であけるというのは、管理人にとって少々きついですが、この日ばかりは快晴のハイキング後なので、グイッと入ってしまいました。
ヴァィツェンとしてはやや淡い濁り。泡立ち良くスッキリした呑み心地。ほてった体とカラカラの喉には涼冷な一時となりました。







Wurmhöringer Privatbrauerei Märzen/Altheim

イン河はドナウ支流で、スイスから流れ出て北チロルのインスブルックを通り、後半部はドイツとの国境線をなしてドナウに合流します。この川沿いには幾つもの町が点在します。

アルトハイムもその中の一つ、小規模ブルワリーのヴルムヘーリンガーはそこにあります。

オーストリアの主要な中小ブルワリーは、ブラウ・ウニオン傘下という所が現状です。今のところ此方は、独立した家族経営の状況です。

ヴルムヘーリンガー・メルツェンは、地元の麦を使ったローカルビールです。しかし酒屋さんでも見かける類なので、生産量はそこそこあるようです。

これといった個性を感じないビールで、くどくなくアクも無く、さらりとして、ニュートラルという個性なのかもしれません。

テレジーンブロイ(Theresienbäu)インスブルック

山岳地チロル地方の中心地インスブルックは、イン川の背後に山がそびえ、冬季オリンピック開催地で知られています。テレジーンブロイは、当地の歴史あるマクロブルワリーで駅から徒歩10分以内、マリア・テレジーン通りに面し、名所の黄金の小屋根(Goldens Dachl)訪問前後に立ち寄れる距離です。

訪問日は三種のビールが提供されました。週末以外はチロリアン料理のランチもあります。ビールの友程度の軽めな#1と、食事といえる#2。



Pinzgau Bräu Zwickl Bier ピンツガウ・ブロイ

美しく澄んだ湖のあるオーストリアの保養地 Zell am See 。この隣町 Bruck に2015年創業新興のマイクロブルワリーがあります。山間のため水に恵まれ、グループ化したブラウユニオンのにない個性的なビールを生産しています。酒屋さんの評価もまずまずです。

Zwickl(Keller)ビールは無濾過、他でもいただいた経験がありますが、これはかなり苦みの強いビールで、少し甘みもある経験したことのない味わい。

新興の小規模な醸造所はいずれも個性的、商品名は同じでも味わいは全く異なる事もあります。対して地ビールが盛んな地域では共通点も感じますので、また面白い部分でもあります。

ピンツガウ・ブロイではピルスナーはやっていない様で、ヴァイツェン、ダークヴァイツェン(未経験)、フェニックス(赤)ビール、ペール・エール、ツヴィックル、ノンアルコールの6種を出荷しています。





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